歯列矯正をしていると特に悩まされるのが、食事と歯磨きのシーン。器具が邪魔していろいろ不便なことが多いですが、筆者はあるアイテムをつねに持ち歩いて、そのストレスを軽減していました。ということで今回は、矯正中に持っていると便利な3つのグッズをご紹介します。
矯正中は「調理用ハサミ」を持っていると便利!

別の記事で矯正中に食べやすいメニューを紹介しましたが、そればかり食べる生活は、現実的に不可能。外食や、「無理と分かっててもどうしても○○が食べたい!」というときだってありますよね。そんなとき、私は調理ハサミを使って、食べたいものを焼肉屋で肉をカットするように切り刻んでいました(笑)。細かくすることで咀嚼の回数が格段に減るので、器具に絡まる心配が減るんです。また、万が一器具に食べ物が絡まったとしても、切って小さくなっているので、舌をちょちょいと滑らすだけで引っかかりを解消できることが多いです。
今回紹介するアイテムの中でとくにお世話になったものなので一番に紹介しましたが、正直決してお行儀がいい行為とはいえません。人前で使用する際は、食事相手に一声かけるなどの配慮は必要かもしれません。
ちなみに筆者は、この「細切り食い」でダイエットにも成功しました! 1口が少なくなるのに食べ物を口に運ぶ回数が増えるから、少量食べただけで満腹になるのだと思います。矯正中のストレスを逆手に取った、画期的なダイエット法ではないでしょうか(笑)。そして余談ですが、矯正中は器具に絡まった食べ物を頑張って舌で取ろうとするので、舌周りの筋肉が発達するのか、筆者は輪郭がすっきりしました。
矯正中は「マイ箸」を持っていると便利!

器具を着けたばかりで痛かったり、輪ゴムを器具に付けられたり……。矯正中は、口をなかなか大きく開けられないときもあります。平たいフォークやスプーンに比べて、お箸はコンパクトに口に入れることができるので、口が開かないときは重宝していました。ハサミで細かくしたものを、お箸で口に運ぶ、という具合ですね。
(提供写真/器具に輪ゴムを通している写真)
筆者が歯列矯正も終盤のときの様子。噛み合わせを整えるため、左右の奥歯はゴムで固定されていました
多くの歯列矯正は、定期的に「調整日」といってワイヤーを太くしたり器具を占めなおしたりする日があるのですが、その直後は口内の違和感がハンパなく……! 毎月調整日があった筆者は、月に3日は口内がつらい日があったので、大体その期間はこの”食事セット”で乗り切っていました。
矯正中は「ピンセット」を持っていると便利!

器具に挟まった食べ物を取るのに使っていました。最初は楊枝を使っていたのですが、楊枝は柔らかく、すぐに先が折れたり曲がったりして使い勝手が悪く……。使い捨てできるので衛生的ではありますが、使うたびにバッグに補充するのが手間でした。それに比べてピンセットは強度があるので安心です。洗って繰り返し使えるのも〇。また、繊維質なものなどは器具に予想以上に複雑に絡まるもの。掻き出したり押し出すことしかできない楊枝とは違って、確実にものを「つかむ」という使い方ができるピンセットは、食べカスを引っ張り出すのに便利でした。でもピンセットは強度がある分、あまり力を入れて使うと、器具を痛めたりワイヤーを曲げてしまう可能性も。十分注意してくださいね。
また、ピンセットを選ぶ際は、先が鋭利なものがベター。そうすれば、楊枝のような使い方もできるので便利ですよ。ただし歯茎に刺さらないよう、使う際は気を付けてくださいね。
矯正中は「拡大鏡と口内鏡(デンタルミラー)」を持っていると便利!

おそらく手鏡を持つ人は多いと思います。さらにあると便利なのが、この2つの鏡。拡大鏡は実物より大きく口内を確認できるので、磨き残しの確認や、器具に食べ物が絡んだときにどう絡まっているか見ながら取り除くことが可能です。そして口内鏡は、とくに裏側(舌側)矯正をする方におすすめ。ふつうに鏡をのぞくだけでは見えない歯の舌側の様子を簡単に見ることができます。

そしてとっておきのワザが、この2つの鏡を一緒に使うこと。拡大鏡を目の前に置いて、口内鏡を使い、拡大鏡に口内鏡の様子を写しましょう。合わせ鏡なので決して見やすいわけではありませんが、見にくい部分を大きく映すことができるので、徹底した口内ケアに役立ちます。

ちなみに拡大鏡のおすすめは、通称”女優鏡”ともいわれる、サイドにライトが付いたもの。口を開けたときに置くまで明かりが入るので、口内がはっきり見えますよ。
いかがでしたか? 歯列矯正って、自分のライフスタイルが変わるほど大きなチャレンジです。今回触れたのは食事や歯磨きでしたが、「今までできたことが難しくなる」ということは意外と多いもの。とりあえず筆者が声を大にして矯正前の人に言いたいのは、「始める前に、ハンバーガーはしこたま食べておいて! あれ矯正始めると死ぬほど食べにくいから!」です(本編と関係ない、笑)。
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