硬さだけじゃない! 歯列矯正中に避けるべきNG食べ物5

NG食べ物5選

歯並びの治療中って、器具を装着するため、どうしても食べられる物に制限がかかってしまうもの。そこで今回は、治療中(とくに外食の際)は控えたほうがいいメニューを、歯列矯正を経験した筆者がご紹介します。

 

矯正中に注意したい、食べ物の特徴って?

 

口内に器具をつねに装着していなければならない、歯列矯正。口内が狭くなるうえに、歯が動こうとしていることによる痛みが続くので、食事の際はとくに神経を使います。また、食後も気が抜けません。器具に食材が絡まったり詰まったりして、外食ともなればちょっと恥ずかしいことも。ですから単純な「噛みやすさ」だけでなく、「器具への絡みやすさ」「色」さらに「飲み込みやすさ」などがポイントになります。

 

では早速、それらを踏まえて、食べるのに注意したい食べ物をご紹介します。

 

矯正中に注意したい食べ物1「ガム」

ガム

これは言うまでもない食べ物かもしれませんね。粘着力が高いガムは、噛んだら器具の細かい溝にしっかり入り込みます! さらにそれを取り除くのも至難の業。私が治療を受けた歯科医院では、ガムは禁止令が出されていたほど(笑)。知人が治療を受けた歯科医院では「器具を全部取り外さないとガムは除去できないので」とまで言われたそうです。確かに治療中はいくら歯磨きを念入りにしても口臭が気になることが多いのでガムを食べたくもなりますが、少しでも早く&安く治療したい場合は、終わるまでガムは我慢しましょう。

 

ちなみにガム同様、キャラメルやソフトキャンディーもNG。同様に、お餅も似た食感で歯切れが悪いのでNGです。

 

矯正中に注意したい食べ物2「ほうれん草」

ほうれん草

こちらは意外と思う人も多いのではないでしょうか? 確かにほうれん草は柔らかいので、食べやすい一面もあります。しかし注意したいのが、食後! 柔らかいけど繊維質、さらにしっぱりとした色味をもつほうれん草は、上手に食べないと器具にべったり付着します。色も目立つので、とくに表側矯正の人は注意! どんなものでも、一度絡みつくとなかなか取り除くのに時間がかかるので、せめて口にする際はの知れた人との外食だったり、自炊の際だとベターでしょう。どうしても食べたいときは、ポタージュなど、ほうれん草の形がまったく残っていない状態のメニューを頼むと無難です。

 

柔らかい&濃い色という意味では、「わかめ(肉厚でない限り細かくなりやすく絡みやすい)」「チョコレート(口で溶けるため柔らかく食べやすくはなる)」ほか、色の強い野菜などは、食べるときに注意が必要です。

 

矯正中に注意したい食べ物3「生のタコやイカ」

イカタコ

ゴムっぽい食感の物は、ガム同様、治療を終えるまでガマンすると無難です。事実、筆者は生ダコを矯正中食べたら、器具に一部が絡まったまま飲み込もうとしてしまったため、嘔吐反応を引き起こし、涙目になったことが……。別の記事で、矯正中はキッチンバサミを持ち歩いて外食先でも許される限り食べ物をチョップしてたと紹介していますが、タコ・イカばかりはこまめに切ったら切ったで器具の隙間に挟まりやすく、以降治療が終わるまでひたすら我慢した食材でした。

 

ほか、ステーキなどの塊肉、あとは牛タンも強敵です(笑)。

 

矯正中に注意したい食べ物4「そうめん・パスタ」

パスタ

柔らかく色も薄いので、器具に付着しても安心かと思われがちな、麺類。たしかに食べやすさという点では言うことなしなのですが、麺類は想像以上に器具に絡みつきます! とくに細いものはワイヤーに複雑に絡んで、取ること至難の業。外食先では控えるほうが無難でしょう。私の経験では、とくに奥歯~4番までの歯に付けたボタンの上を渡るようにして引っかかることが多かったです。

 

ワイヤーやボタンの隙間に入り込む、という意味では、隙間より幅のあるうどんは比較的外で食べても安心でした。

 

矯正中に注意したい食べ物5「煎餅」

煎餅

これはもうご想像通り、硬いからです!!! 歯列矯正中の歯は、ワイヤー治療であれマウスピース治療であれ、歯が非常に動きやすくなっています。その状態で煎餅のような硬いものを噛むと歯がぐらつきやすいほか、痛みも伴います。さらにおせんべいのおもな原料は、お米。かつ、乾きもの。水を含むとふやけはしますが膨らみもするので、器具にはさまった場合、取れにくくなることがあります。

 

いかがでしたか?

今回ご紹介したのは、あくまで食材の一例。上記以外でも、それぞれの解説で紹介した「ゴムっぽい」「繊維質」「色が強い」などのキーワードに該当する食材については、口にする際に慎重になれるといいでしょう。